市民連合あおもり旧HP

市民連合あおもりは昨年の総選挙を前にした10月8日、野党統一の分断を許さず、市民と野党の協力・共闘を目指して県内有志で結成されました。その後、今年の7月4日、キック・オフ・ミーティングを開催するなど、①安全保障関連法の廃止、②立憲主義の回復、③個人の尊厳を擁護する政治の実現を目指す県内における「市民のプラットフォーム」になる活動を続けています。具体的には2016年7月の参議院青森選挙区において野党の統一候補、当時の民進党の田名部匡代さんの当選を勝ち得た成果を引継ぎ、野党と市民の共闘を発展させることが安倍政権打倒のために重要であると考えています。

今回の講演会は市民連合あおもりの発足記念として元NHKチーフ・プロデユーサーの永田浩三武蔵大学教授を招き、「メディアの何が問題か 市民は何が出来るか~歪むメディアと民主主義を考える~」と題して、お話をしてもらいました。

第一部は、講演に先立ち神田健策共同代表が「市民連合あおもりの結成経過と当面の課題」と題して冒頭挨拶。

続いて立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の県代表(代理朗読を含む)、無所属(元衆議院議員)の5人が出席し、市民連合あおもりの活動と役割への期待とともに連帯の挨拶が述べられました。

第二部の講演では、永田浩三教授は、かつてNHKの在職時に戦時の従軍慰安婦問題を扱った『ETV2001』のプロデユーサーでした。2005年、安倍晋三首相(当時は官房副長官)らが番組改変に圧力をかけた一連の経過について当事者として関わったこと。また、第二次安倍政権のもとで首相とその取り巻きによる放送界への圧力と忖度に走るメディア界の実態について豊富な事例をあげて説明し、権力監視の役割を果たさない今日のわが国のメディア界を批判しました。

その一方で権力と真っ向から闘い論陣を張るジャーナリストの活躍や憲法に謳われた表現や言論の自由を守る市民の取り組み(例えば、さいたま市公民館の9条俳句不掲載問題など)を紹介しました。そして9条の会の呼びかけ人の一人であった憲法学者の故奥平康弘氏が主張したように「言論の自由は私たちの不断の努力によって獲得され拡充されてゆく」ことを実践すること、市民とジャーナリストの連帯の重要性を強調しました。

講演の後、参加者との質疑。続いて市民連合あおもりから沖縄県知事選への応援に行った奥村榮さんの現地報告、最後に大竹進共同代表が来年7月の参議院議員選挙の際、衆議院議員選挙、憲法改正国民投票のトリプル選挙の同時実施の可能性、さらに4月の地方選挙、6月の青森知事選挙に向けた市民と野党の協力・共同の意義が強調され、講演会を終えました。なお、参加者は約百名、カンパ金は4万4,585円でした。全体の司会は遠藤順子共同代表が務めました。

この講演の翌日30日夜、沖縄県知事選挙において辺野古新基地撤回を訴える玉城デニー氏の勝利、また10月2日は第四次安倍改造内閣の発足でしたが、メディアは前者は小さく、後者は異常に大きな取り扱いでした。特に、NHKの安倍政権への忖度は見過ごせない状態にまで達していると思います。青森県内でマスコミ問題の講演会開催の機会は少なく、今回の永田講演会はマスコミに慣らされないためにも時宜を得た企画と言えたでしょう。永田教授の著書として、編著『フェイクと憎悪』(大月書店)、『NHKと政治権力』(岩波現代文庫)、『MHKが危ない!』(共著、あけび書房)、『NHK番組改変事件』(かもがわ出版)などがあります(文責 神田健策)。

市民連合あおもり旧HP

2018年10月1日

9月30日、沖縄県名護市辺野古のアメリカ軍新基地建設の是非が大きな争点となった県知事選挙が行われ、8月8日に急逝した翁長雄志前県知事の新基地反対を継承する玉城デニー候補が県知事選挙史上最高の39万6,632票を得て当選しました。安倍政権が全面支援し、自民、公明、維新、希望推薦の佐喜間淳前宜野湾市長に8万174票差をつける圧勝となりました。沖縄県民は前回の翁長知事誕生に続いて、連続して新基地反対の圧倒的民意を示しました。私たち市民連合あおもりは、この沖縄県民の確固とした意思表明に心から賛意を表すとともに沖縄に米軍基地を押しつける安倍政治に対して沖縄県民の民意を尊重することを要求します。

この選挙結果を受けて安倍首相は1日「選挙の結果は政府としては真摯(しんし)に受け止め、今後、沖縄の振興、基地負担の軽減に努める」と首相官邸で記者団に語りました。安倍首相はこれまでに何か問題がおきると「真摯に受けとめる」とか「丁寧に説明する」を繰り返してきましたが、ただ聞き流すだけの「辺野古基地建設は変わらない」ことを前提とした対応をすることに他なりません。「森友・加計問題」でも同様でした。

今回の選挙において佐喜真陣営は、県民を力ずくで押しつぶそうと、人も金も大量につぎこみ、菅官房長官や小泉進次郎議員や小池百合子東京都知事などの著名人、さらに公明党・創価学会の幹部(原田稔会長)を大量に投入して、今年1月の名護市選挙において効力を発揮したと言われる期日前投票動員戦略を実施しました。また、最大争点の辺野古新基地建設の是非は隠して、「国との対話と経済振興」を前面に出した争点隠しの選挙戦を続けましたが、多くの県民を力ずくで押しつぶすことできませんでした。

特に9月22日の玉城デニー「うまんちゅ」集会では、翁長前知事の妻・樹子さんが「政府の権力を全て行使して、私たち沖縄県民をまるで愚弄するように押しつぶそうとする。何ですかこれは」と涙と怒りをこめて訴えました。その言葉は、これまで沖縄振興予算などで揺さぶりをかけ米軍基地を押しつけ、県民の命とくらしを踏みにじってきた歴代自民党政府、そして今回の安倍政権・与党総がかり、力ずくでの押しつけに対する強い怒りと、それに共感する県民を代表する発言でした。「沖縄のことは沖縄が決める」という「民主主義・地方自治」への攻撃に対する強い抵抗と、「平和」を危機にさらす辺野古新基地拒否が世論調査で7割という圧倒的な県民の願いが、無党派7割、公明3割、自民2割の支持を生み出し、「オール沖縄」勢力の結束を示し、玉城デニー新知事を誕生させました。

市民連合あおもりは投票日前日の29日、「市民連合あおもり発足記念講演会」を開催し、青森県内全野党の挨拶を頂くともに市民と野党の結束を呼びかけました。今回の沖縄県民の勝利は、米軍基地、原発関連施設を多く有する青森県の将来を考える際にも多くの示唆を与えています。私たちも「民主主義と平和」を願う沖縄県民の闘いに学んで進む決意です。以上。

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奥村 榮

9月18日から21日まで、「市民連合あおもり」会員として玉城デニー支援に沖縄へ行く。気温32度、ただ暑いだけではなく、ジリジリとした焦げるような日差しが連日続いた。

那覇市の中心通りには、朝から、相手「さきま」陣営数十人が道路両側に顔写真が印刷されたのぼりを持って立ち並ぶ。その宣伝に圧倒される。だが、8時過ぎなると全員いなくなる。通勤前に「動員」されて来ていることがよく分かる。

朝8時から、通勤通学の人たち・車に「玉城デニー」応援のぼりを片手に、懸命に手を振る1時間弱だが肘と肩が痛む。全戸チラシまき部隊とハンドマイク・街頭宣伝車での宣伝部隊に分かれての活動。私は、午前と午後ハンドマイクと街宣車での訴えを行う。少し歩くだけで頭から汗が噴き出る。

告示後にもかかわらず、ハンドマイク・街宣車での宣伝や顔写真入り名刺配布が堂々とできる。戸別訪問も黙認されているとのことである。同じ公職選挙法が適用されているが、沖縄の戦後の闘いの歴史が「当たり前の選挙活動」を許しているのだろう。夕方5時からは再び中心通りでののぼりを持っての手ふりを6時頃まで行う。朝8時から夕方6時までの応援活動が連日続く。

宣伝カーでの街頭宣伝では、最初原稿を読んでいたが、迫力が出ない。すぐにノー原稿でマイクを握る。これまでも演説を何度も何度もしてきたが、何としても「玉城デニー勝利を!」という思いは、渾身の訴えとなっていった。沖縄県民の思いと願い、全国からボランティアで駆け付け必死に応援する人たちの姿に、訴えながら涙が出てくる。

作っていただいた「市民連合あおもり」の名刺は、拠点となった沖縄県労連事務所で、選対幹部や全国から駆け付けてきた応援ボランティアの人たちに配布して回った。どれだけの効果があるかは分からないが、青森県にも「市民連合」が存在することは、知ってもらえたのではないか。